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2008/10/28  首都大学東京 後援
『第2回 首都大学東京の現状および意見交換会』

〔会場:秋葉原秋葉原ダイビル12F 
     首都大学東京 秋葉原サテライトキャンパス 〕


首都大学東京の保有する知的資源の活用および技術情報、大学側への提言などについて、the Tokyo U-club会員と大学側との意見交換会が開催されました。

■ 「経営と教学自治」
    公立大学法人 首都大学東京理事長 高橋宏氏


 少子高齢化時代に入り、大学間競争が激化している環境の中で、大学側からの「学生募集活動」も必要となっており、ここに「Tokyo U-club」の活動の場があると考え、期待しているとのことでした。
 「魅力ある学びの園」を創るには、「教育」「研究」「社会貢献」「自主管理」という大学の四本柱の目標に向けて、経営側と教育側の両輪が歩み寄ることが大切であり、「理想の学園」を創ろうという意欲が必要であるとお話しされました。
  魅力的な「教育と研究」のCONTENTSを自主的に決めるのが「教学自治」であり、必要な施策を実行する段階で「建学の理念」を基準として経営審議会で財政上の判断を行っているそうです。
 また、 大学としては、「自分の頭で考え、視野の広い、主体的に行動する、反骨精神を持ったタフな人材」を養成したいと考えているとのことですので、社会人として即戦力のある人材が期待できそうですね。

■ 大学への助言・提言 その1
「大学の有形無形資産を活用した産学公民連携による
知の拠点化とその手法と拡がり」
 株式会社新産業文化創出研究所 代表取締役 廣常 啓一氏


 これからは大学の持つ知や施設をクラスターの拠点として有効に活用し、社会や地域の課題解決のためのプロデューサーとしての機能が求められてくるとのことでした。
  たとえば、余剰地や余剰施設の活用事例として、いままでの塀で閉ざされた大学キャンパスではなく、産学連携や地域貢献に関する部門の施設を敷地外周に配置したり、商業施設も敷地の一角に設置するなど、地域の人などが安心して入りやすい施設計画を行うことなどを提示されました。
  また、大学の業務のあり方としても、人材育成や留学コンサルティング、広報PRなどアウトソーシングできる業務としてあげられ、その場合の複数大学による施設利用や業務の共同化に関する提案もありました。大学法人としても、経営の効率化と経営資産の活用は必要不可欠の時代の様であります。

■ 大学への助言・提言 その2
「日本で多くの企業を起こし、大学をつくった渋沢栄一翁から学ぶ経営手法の一部を語る」
 八基通商株式会社 代表取締役 福地 勉


 幕末の幕臣、明治時代初期の大蔵省官僚を経て、実業家として活動し、第一国立銀行や王子製紙・日本郵船・東京証券取引所などといった多種多様の企業の設立・経営に関わり、日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一翁についてお話しいただき、自らも経営手法を学ばれてらっしゃる経験から、Tokyo U-club会長として大学への提言をされました。
  渋沢翁は、本年のNHKの大河ドラマのヒロインである「篤姫」様の時代とまさに同期しながら、幕末から明治、大正、昭和と生き抜かれ、その91年の生涯のなかで時代が大きく変化する時点でどのように身を処したか、そして行動がどのような結果を生んだのか、そしてそこに育まれた渋沢翁の人生哲学は、現在大きな岐路に立つ我が国経済を支える経営者にとって、多くの示唆に富んだ教訓にあふれているとのことであり、産学官連携といった中でもその教訓を大いに生かしていきたいと抱負を語られました。

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