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2010/12/2 東京電機大学 
ユビキタスセンサネットワーク・シンポジウム 

日時: 2010年12月2日(木) 13:00〜17:30
会場:東京電機大学 神田校舎11号館カシオホール

『中国物聯網(Wu Lian Wang)の現状と今後』

 
 「中国物連網の現状と今後」をテーマとするシンポジウムが、12月2日、東京電機大学のカシオホールにて開催されました。本シンポジウムは、中国版ユビキタスセンサネットワークともいえる、物連網(Wu Lian Wang)の現状も踏まえて、我が国でのユビキタスセンサネットワークの研究開発の方向を議論するものです。

 初めに、香港科学技術大学教授のリュウ・ユンハオ氏より、物連網研究としてこれまでに取り組まれた成果を、センサネットワーク発展に向けた世界的な流れと共に説明いただきました。炭鉱内の安全等をセンサーでモニタリングする研究、港湾部の詳細な水深把握に向けたセンサーの活用、低炭素社会構築に向けて森林の二酸化炭素吸収量をセンサーネットワークにより把握する研究等、意欲的な取り組みが紹介されました。物動網実験フィールドの確保に向け、所管行政トップとのつながりが重要であることもお伝えいただきました。


 次に、東京大学先端科学技術研究センター教授の森川博之氏より、本シンポジウムの意義と、中国で農業生産にセンサーネットワークを活用している事例を紹介いただいた後、野村総研(上海)咨詢有限公司事業推進総経理の横井正紀氏より、「中国ICT戦略の萌芽と物連網」と題し、ユビキタスネットワークの中での物連網の位置づけ、物連網に至った経緯と現在の動向、日本企業の接点誘発と野村総研の取り組みについて熱弁いただきました。

 中国では、政治的な障壁要因は存在するものの、一般に省庁間の連携はスムーズで、一旦事が決まると物凄い勢いでプロジェクトが進むので、ユビキタス社会における中国の様々な取り組みも、近く世界をリードする存在に成長することを実感させられました。ただ、物連網ビジネスの中核を握るプラットフォーム層の構築に対しては、日本もまだまだアドバンテージがあり、この分野での中国との連携に可能性を感じさせるものでした。

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