■ ネットワークセンシングの今 第10回目となる今回のATCコミュニケーションセミナーでは、昨年度に東京電機大学、中央大学及びアキバテクノクラブ事務局との産学連携プロジェクトとして実施された「まち・インディケータ」プロジェクトの報告も交え、東京電機大学未来科学部教授の戸辺義人先生とプロジェクト准教授(2009年3月時点)の岩井将行先生より、「街のネットワークセンシング」をテーマとする講義をいただきました。 はじめに、戸辺先生よりネットワークセンシングの歴史と現在世界中で取り組まれているプロジェクトについて概説いただきました。 聞えない街の「声」を「さりげなく」聞くための洗練されたセンサーシステムの開発や、街の人々からデータを自発的に提供いただけるインセンティブ設定の重要性に気付かされます。 (写真をクリックしていただくとセミナーの様子がご覧いただけます)
■ まち・インディケータプロジェクトの未来は? 次に岩井先生より、昨年12月に秋葉原UDX2階の半屋外広場を舞台に行われた「まち・インディケータ」実証実験の報告を中心に、これまで先生が関わられた街を舞台とする数々の実証実験プロジェクトを、映像も交えてわかりやすく解説いただきました。 「この間巷で見かけたあの魅惑的なフィギュアはどこで手に入るのだろう?」、「私の肌に合うコスメが安く手に入るお店はどこかしら?」。街を訪れる人々のより詳細なニーズをセンシングできるとしたら、そのニーズにぴったりの情報を提供してお店へと導くことができる。 街のネットワークセンシングは、こうした次世代型広告システムの重要な要素技術となりそうだ。 (写真をクリックしていただくとセミナーの様子がご覧いただけます)