■ シブヤ大学って？

　シブヤ大学は従来のような大学や組織ではない。シブヤ大学は渋谷の街をキャンパスに見立てて、地域密着型の生涯学習などを企画・運営しているNPO法人である。今回のセミナーでは、街づくり、マーケティングなどに携わる企業関係者らが参加し、新しい教育システムや地域コミュニティー育成のモデルとなる取組みを興味深く聞き入っていた。
シブヤ大学は、特定の学校施設を持たずに、円山町の芸者さんによる授業、宮司さんによる明治神宮ツアー、ビール会社と連携したビール醸造ゼミ、クリエイターによるワークショップ・座談会、農業体験ツアーなど、地域の人たちの知識・技術を生かした生涯学習の場を提供している。地域の誰もが先生になれるし、生徒にもなれる、そんなオープンなキャンパスだ。

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■ 学生数はなんと12500人を超える！

　2006年9月に開校したシブヤ大学。3年間で授業の参加者（学生）は12500人、先生の数も342人を超えているという。同様の取組みを展開しようとする動きが全国各地で活発になってきており、昨年の京都に続き、今年は名古屋、札幌にオープンの予定で、国内の約20地域で進められている。現在は海外からも問い合わせが相次いでいるそうで、「Open Education」の試みとして脚光を浴びつつある。学長は2020年には姉妹校100校開校を目指しているという。