2011/12/12 第9回アキバテクノクラブオープンセミナー
第5回東京まち歩き研究会&交流会
<講演1>
「今だからこそ『世間』」
小川幸男氏
(一般社団法人墨田区観光協会 事務局長)
<講演2>
「下町と世界をつなぐ〜ソーシャルプロモーション〜」
小林久美子氏(浅草九重 女将)
<パネルディスカッション「下町談義」>
モデレーター:荻野健一氏
(デジタルハリウッド大学大学院教授)
パネラー:小川幸男氏/小林久美子氏
■日本の地域コミュニティの原風景とは
今回の東京まち歩き研究会は、人情の色濃く残る下町の魅力に光をあてつつ、その魅力を味わうまち歩きについて見識を広める場として開催されました。はじめに、一般社団法人墨田区観光協会事務局長の小川幸男氏より、「今だからこそ『世間』」をテーマにお話をいただきました。3月11日の東日本大震災後に改めて認識されたとおっしゃる「日本の地域コミュニティの原風景」とは、非近代、非資本主義、人間関係、集団、協調、縁故がその特徴である『世間』であること。そして、このような精神性の残る向島地域では、町人の葬儀を町会の慶弔部長が取り仕切る等、地域コミュニティーの結束力が見られること。お話を伺いながら、「絆」の有難さが実感される震災後の時代に、「遠くの親戚より近くの他人」で言い表される『世間』の底力が改めて脚光を浴びていることを深く感じました。
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