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  2012年度 第11回アキバテクノクラブオープンセミナーを開催しました
               


ご講演

2013/1/10 
2012年度第11回アキバテクノクラブオープンセミナー
          (第3回東京まち歩き研究会)

 【講演】
  「東京のまち歩きを考える 
        〜中央線沿線を題材にして〜」    
   望月照彦氏
  (多摩大学 経営情報学部
        大学院経営情報学研究科 教授)
  

■フラヌールを惹きつける街とは


 平成24年度第11回のオープンセミナーは東京まち歩き研究会との共催ということで、屋台のデザインサーベイが発想の源となった「街学:マチノロジー」を提唱されている望月照彦氏に、中野・杉並の魅力も交えながら、まち歩きの文化的論考をご披露いただきました。  

 都市の磁力は、ラビリンス(迷路)・アジール(聖域)・遊歩の要素を満たす街路にある、というマチノロジーの根幹思想は、都市のモダニズム批判で名高いジェーンジェイコブスが提唱する魅力都市4原則<ごちゃごちゃしたカオス都市・歴史を残す懐かしい都市・複合機能都市・飲み屋街と周密居住地域が融合した都市>とも符号し、こうした都市で街との知的対話を楽しめる遊歩客(フラヌール)の存在が、街の知性を高める文化起業家を生む土壌になるとのこと。
 パリの古本屋では、店主のおじさんが、ドクター論文執筆に向けた書物を推薦できるほど高度な文化力を有しており、こうした魅力が、「創費者」であるフラヌールをひき付けて止まないという。

(写真をクリックいただくとご講演の様子がご覧いただけます)

ご講演

■ まち歩きを仕掛けるアイデア

 2000件の飲み屋が渾然と集積している中野は、「楽しい・美味しい・安い・安全」で、世界一の商店街となるポテンシャルを秘めているものの、その価値を中野のほとんどの関係者が認識できていないことや、フラヌールを惹きつける街の知性がまだ十分に備わっていないことが課題として挙げられた。

 この中野を「遊歩都市」の世界モデルへと引き上げるヒントとして紹介いただいた、渋谷パルコの産みの親である増田通二氏による海綿体作戦(坂道・裏道・スポイト・都市名所・ネーミング・ビショップ・24時間・ブランド・連携がキーワード)は、まち歩きを仕掛けるためのアイデアとして活用できそうだ。

 更に、デジタルハリウッド大教授の荻野健一氏を交えたトークセッションでは、まちづかいの必要性、八王子でのものづくり機能と中野でのコンベンション機能との連携ポテンシャル、人材・モノ・技術に投資できる街の目利き機能(タウン・コネサーシップ)の重要性等、まちの魅力を高めるためのエッセンスが飛び出しました。

 また、その後の懇親会でも、まち歩きを愛する参加者との知的討論が交わされ、フラヌールとして街へ飛び出す気概を共有できたのではないでしょうか。

(写真をクリックいただくとトークセッション&懇親会の様子がご覧いただけます)

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