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  2013年度第5回アキバテクノクラブオープンセミナーを開催しました
               


ご講演&デモンストレーション

2013/9/19 
2013年度第5回アキバテクノクラブオープンセミナー
       (第2回東京まち歩き研究会)
 
 講師:山口 昌彦氏
     (株式会社交通新聞社 「散歩の達人」編集長)
     
 テーマ: 『雑誌「散歩の達人」編集から見えてきた
       「まち歩き的こころ」』


■ 「旅」目線でまちを歩くと  


 平成25年度第5回目のオープンセミナーは、まち歩き愛好者にも好評の雑誌、「散歩の達人」の編集者である山口昌彦氏にお越しいただき、まちの魅力が深く掘り下げられた記事の数々がどのようにして生まれてゆくのか、まち歩きにあたっての心得を中心にお話をいただきました。

 例えばロンドンを歩いていると、消火栓の取手のデザインに新たな発見があるように、東京を「旅」目線で歩くことによって、地元では当たり前と思われ意識化されてこなかった、一見無駄にも思えるような情報が、まちのディープな魅力として発見され、数値化できないまちの手触りや息遣いを伝える、個性豊かな記事につながってゆくとのこと。

 例えば、老舗居酒屋の「さばの煮付け」だけに焦点を絞った記事を書くことによって、自分だけがそのお店のよさを発見した時のような、密かな満足感を読者に与えることにつながるようだ。 こうした「発見」ができるまち歩きのコツは、仕込みすぎない、目的地をつなぐ領域での偶然の出会いを楽しむ、地図に頼りすぎずに迷いの時間を楽しむ、といったところにあることも伝授いただいた。

  (写真をクリックいただくとご講演の様子がご覧いただけます)


ショートプレゼン&懇親会

■ 赤羽と蒲田には共通点が

 紙面紹介では、北品川、新馬場、羽田、三谷、など等、ありきたりの東京案内誌では取り上げられることの少ない、マニアックなまちのイメージが次々と流れ、ディープな東京に思いが入ってゆきます。
 なお、これまで4〜5回の特集を組んでも必ず売り上げのよいまちは、赤羽と蒲田とのこと。東京繁華街エリアの最北端と最南端に位置するこれらのまちには、戦後東京のスッピンな下町として、観光化されていない地元の濃さが残り、来訪者のドキドキ感につながることが多いそうだ。

 「住人に焦点を当てた記事は?」という会場からの質問に、埼玉のムックを地元向けとして企画し、地元住民しか知らないような「十万石まんじゅう」を表紙にしたところ、バカ売れしたとのこと。
 また、「WEB等の新しいテクノロジーとの関わりは?」という問いかけに、WEBによってマイナーな地域の存在が確認されてから、アナログとしての誌面購入につながる動きも見られ、WEBでは表現されていないような、まちの空気感の演出を心がけているとお伝えいただきました。  懇親会では、なんと、「散歩の達人」創刊号を手にした愛読者と編集者との出会いもあり、まち歩きでの偶然の出会いのように、多くの発見を共有できる時間となりました。

(写真をクリックいただくと懇親会の様子がご覧いただけます)

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