2014/9/18
2014年度第4回アキバテクノクラブオープンセミナー
(未踏交流会Vol.14)
講師1:株式会社ズカンドットコム取締役CTO
直江 憲一氏 (2012年度未踏採択)
講師2:株式会社オモロキ代表取締役 鎌田 武俊氏
テーマ1:
『タブレット時代の学校教育は、共創体験が面白い −生徒全員で虫を集めたら、すごい図鑑ができるかもという提案−』
テーマ2:『みんなが超クリエイティブになれる、企業間協業の新しい形とは。−「ボケて」を生み出す、聞いたこともない協業スタイル−』
■ 共創体験は学校教育を変えるか?
本年度第4回オープンセミナーは情報処理推進機構との共催ということで、未踏交流会としては通算14回目の開催となりました。
今回の講師である直江憲一氏は、2012年度に未踏に採択され、その成果をもとにさらに開発を続け2014年にKDDIの支援を受けて(株)ズカンドットコムを起業され、もう一人の講師である鎌田武俊氏は大学卒業後に日本テレビ勤務を経て大学同窓で2003年未踏ユースに採択された和田裕介氏と(株)オモロキを設立されました。
直江氏が設立した(株)ズカンドットコムは、人間が本能として持っている「人は収集せずにはいられない」、「人は分類せずにはいられない」といった資質に巧みに訴えかけ、個人が持っている情報や写真を収集し分類する作業を簡略化するツールをICT技術活用によって一般ユーザに提供し、それらを自動的に共有化することで図鑑としてまとめるサービスを提供中しています。
ちなみに魚図鑑は魚種2900種、37000データ、月間30万ユーザに成長し、現在ではWEBバラ図鑑、韓国料理図鑑、WEBマンホール図鑑といった様々な図鑑が統合されるサイトになっているとのことでした。
特にタブレットを活用した共創体験を実感する学校授業は、子供たちの好奇心や勉学向上心を刺激する効果が大きく我が国の教育に一番欠けている部分を補完する役割が大きいことを強調されました。
また鎌田氏が設立した(株)オモロキは、感性の鋭い若者たちが鎌田氏を中心に集まり、お互いに束縛しないルーズな形での新しい時代の企業運営の組織体であり、そのフットワークの良さが企業の注目を集めています。特に主たる業務サービスである「ボケて」は、写真とテキストとの予想外の組み合わせがTwitterやLINE時代の若者の感性にぴったりと合致してその年代に支持され、そのマーケットをターゲットとする企業群から多くのコラボの申し込みがあるとのことで、参加者の多くは驚きの連続となりました。
(写真をクリックいただくとご講演の様子がご覧いただけます)
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