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  2014年度第7回アキバテクノクラブオープンセミナーを開催しました
               


ご講演の様子

2015/1/20 
2014年度第7回アキバテクノクラブオープンセミナー
(第23回 アバン・フォーラム)
 
講演:  『造る街から育てる街へ』
〜公民連携によるエリアマネジメント。その現状と課題〜

 保井 美樹 氏
   〔法政大学 現代福祉学部人間社会研究科 教授 〕


  ■  「まち育て」の継続に向けたプラットフォームとは?  

 平成26年度第7回目のオープンセミナーは、アバンアソシエイツによるアバンフォーラムとの共催形式で開催され、地域自治や官民連携、市民コミュニティ主導のまちづくり事業やその仕組みについて長年にわたり関ってこられた保井美樹先生にお越しいただき、まちの価値を持続的に維持・向上させるエリアマネジメントの現状と課題について、国内外の事例も交えつつお話をいただきました。

 はじめに、札幌駅前通りの地下歩道や、松戸市でのウォールアートの事例も交えつつ、まちを舞台に魅力的な交流を創造する「まち育て」の芽を継続させ、まち全体の取組みとして発展させる仕組みとして、行政主導を脱し、ある場所や地区を対象に、様々な政策や取組み、担い手を融合し、最大の効果を目指すプラットフォームとしての「エリアセクター」の必要性が示されました。

 次に、このようなプラットフォームの海外先進事例として、米国や英国でのエリアマネジメントを推進するBID(Business Improvement District)組織の仕組みや収支構造等をご紹介いただきました。
 当初は美化と治安維持を目的とし、地区関係者の一定の合意に基づきBIDが設定され、強制力のある負担金収入を主財源として継続的な地区運営が成される。次第に地区のポテンシャルが高まるにつれ、スポンサー企業によるイベント収入等も見込めるようになるなど、地区の資産価値向上を通して資金負担者への還元も成される一連の仕組みについて、ニューヨーク市タイムズスクエアを舞台とする、公共空間活用のイノベーション事例等も交え、わかりやすく紐解いていただきました。

(写真をクリックいただくとご講演の様子がご覧いただけます)

ご講演&懇親会

■ 日本版エリアマネジメントの普及に向けて


 更に、保井先生もその成立にご尽力された大阪市エリアマネジメント活動促進条例や北海道倶知安町エリアマネジメント条例といった仕組みのご紹介にはじまり、都市中心部を中心に民間主導で推進されることの多い日本型エリアマネジメントの課題として、活動財源としての負担金割合が少なく一部地権者に依存しがちであること、欧米のような専任マネージャーを有する地区が少ないこと等が示されました。
 一方で、創造的まちづくり事業の創出を通した事業収入の割合が高いことは、日本版エリアマネジメントの特色として、持続的活動に向けた明るい材料となりそうです。
 
(写真をクリックいただくとご講演および懇親会の様子がご覧いただけます)
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