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  2014年度第8回アキバテクノクラブオープンセミナーを開催しました
               


落語

2015/2/19 
2014年度第8回アキバテクノクラブオープンセミナー

 
落語:「時蕎麦」まじめ家 金夢
     「百川」 めずらし家 芝楽
講演:「江戸落語を歩く」 河合昌次氏  


  ■落語「時蕎麦」「百川」
 

 第8回アキバテクノクラブオープンセミナーは、「落語の舞台を歩く」をテーマに、落語の舞台を実際に歩く前に、まずは落語を聞いてみようということで、落語を2席お話しいただき、その落語を題材に落語にえがかれる江戸時代の生活を解説していただくという趣向のセミナーとなりました。

 最初の演目はおなじみ『時蕎麦』。まじめや金夢さんの楽しい小話でひとしきり笑い、座もあたたまったところで時蕎麦を演じていただきました。美味しそうにそばをすするので、蕎麦が食べたくなった方も多かったのではないでしょうか。続いて次回セミナーで訪れる日本橋にあったという百川楼を舞台にした演目『百川』をめずらしや芝楽さんが演じられました。口入れ屋からの紹介で百川楼を訪れた百兵衛さん。主に気に入られ奉公が決まりますが、入ったそうそう百川楼のお客様の御用を伺うことになり・・・。百兵衛さんの訛りが引き起こすドタバタを賑やかに演じていただきました。

(写真をクリックいただくとご講演の様子がご覧いただけます)

ご講演&懇親会

■ その知識が落語を面白くする


 すっかり座も和やかになったところで、後半は河合昌次氏による落語解説となりました。
 落語の舞台となるのは江戸時代。ほんの150年ほど前とはいえ、今では生活習慣も大きく変わり、前半に聞いた落語の中にも、知らないと面白さが半減する江戸時代の常識?が満載でした。

 「時蕎麦」で重要な知識となるのが、時の数え方。今とは違って太陽が昇ってから沈むまでを基準に時を数えていましたし、庶民は時計など持っていませんので、お城で鳴らす鐘を聞いてだいたいの時間を知ったのだそうです。
また時間も現代でいう正午を「昼九つ」とよび、それから(およそ)2時間後の午後2時は「八つ」とよびました。時間が進むと数字が減っていき、午後10時が「四つ」、そして真夜中の12時になると数字が戻って「夜九つ」となるのだそうです。四つから九つへ変わるこの時の呼び方が、『時蕎麦』の肝(きも)でした。

 また「百川」に出てくる「桂庵」(口入れ屋)では、百兵衛さんのような大店の下働きから大名行列の一時雇い、果てはお妾さんの紹介まで、ありとあらゆる紹介をしていたとか。当時の派遣社員事情や、百川楼がペリーの黒船来航の接待に使われ、その豪勢なもてなしぶりについてもお話いただきました。

 知らなくても楽しめるけれども、知っていたらもっと落語を楽しめる江戸時代のあれこれをお話いただき、次回実践まち歩きへの期待が高まる講演でした。


 恒例の懇親会では、アキバ名物「万かつサンド」をいただきながら、講師を囲んでの落語談義を楽しみました。
 
(写真をクリックいただくとご講演および懇親会の様子がご覧いただけます)
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