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  2017年度第2回アキバテクノクラブオープンセミナーを開催しました
               


2017/6/8 
2017年度第2回アキバテクノクラブオープンセミナー
    (共催 新ケミカル商事株式会社)        
 


演者:落語 三遊亭鳳志師匠
    能  金春流太鼓方 梶谷英樹氏  

       
■ 古典芸能を楽しむ会 第一部 「天災」「杜若」
 

 今回のセミナーは、新ケミカル商事株式会社「老い木の桜の会」との共催で、古典芸能を気楽に楽しむという趣旨のもと、落語は三遊亭鳳志師匠を、能は金春流太鼓方の梶谷英樹さんをお招きするという豪華なプログラムとなりました。

 新ケミカル商事株式会社代表取締約社長 上田哲則氏のご挨拶のあと、三遊亭鳳志師匠の弟子の三遊亭じゃんけんさんが登場。諸注意とともに、三遊亭じゃんけんの名の由来などで座を温めたところで、出囃子とともに真打ち登場です。
 今回の落語は秋葉原縛りとでもいいましょうか、お話の舞台が秋葉原界隈に関係するものをお願いしておりました。当初「天災」と「百川」というお話でしたが、当日のお客様の様子をご覧になって急遽「天災」か「百川」のどちらか一席と人情話を一席お話いただくことに。どちらの噺になるのかワクワクする展開となりました。
 最初のいわゆる「マクラ」ですっかり観客の気分をほぐしたところで、「天災」の一席が始まりました。この話は短気な男、八五郎が心学の先生から「全ては天災だと思ってあきらめなさい」と短気を諌められ、納得。帰ると友人がもめており、聞き覚えたばかりの心学の格言を披露しようとしますが・・・。
オチをお伝えするのも野暮なので、興味のある方は是非寄席の方へお運びください。この心学の先生の住いが、現在の日本橋堀留町2丁目にある三光新道でした。

 さて、ダジャレ満載の楽しい一席のあとは、がらりと雰囲気が変わって、能の「杜若」を太鼓一調で聞かせていただきました。
 太鼓一調とは、能の演目を太鼓と謡で演ずるもので、特に太鼓方は通常よりも一段と技工を凝らしたものとなるそうです。「杜若」は杜若の精が在原業平の恋の一代記を旅の僧に語るもので、太鼓を梶谷英樹氏、謡を新ケミカル商事代表取締役社長上田哲則氏でその一部が披露されました。太鼓の響きと掛け声、そして謡に皆が聞き惚れたところで第一部が終了しました。



(写真をクリックいただくと公演の様子がご覧いただけます)

ショートプレゼン&懇親会の様子

■ 古典芸能を楽しむ会 第二部 「紺屋高尾」「船弁慶」  

 コーヒーブレークのあとの第二部は三遊亭鳳志師匠の人情噺「紺屋高尾」。 花魁道中でみかけた高尾太夫にすっかり惚れ込んだ染物職人久蔵が、高尾に会うために三年食うや食わずでお金を貯め、高尾太夫に会うことができたが、次に会うためには3年経たなければお金が貯められないと本当のところを話すと感動した高尾太夫が年季明けに嫁にしてくれという純愛噺。
 この染物職人の住まいが神田紺屋町でした。
 高尾と久蔵の純愛に会場もしっとりとした空気になったところで最後の演目、太鼓一調での「船弁慶」が始まりました。

 「船弁慶」は平家追討に功績をあげた義経が鎌倉方から追われ、愛妾静御前と別れる哀切な場面と、壇ノ浦で滅亡した平知盛の怨霊が姿を現し、義経を海に突き落とそうとする激しい場面で構成されており、今回は平家の怨霊知盛と義経の対決の場面が披露されました。
 荒れ狂う海と怨霊と対決する義経・弁慶の凄まじさが伝わってくる演奏で、撥さばきと掛け声を間近で拝見できたのも得難い経験でした。

 当日参加された皆さんからも、「楽しかった」とのお声をいただき、今回のセミナーの趣旨どおり、古典芸能を楽しむ会となりました。


(写真をクリックいただくと公演の様子がご覧いただけます)



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