■ あきらめない社会に向けた心構えとは
第二部のパネルディスカッションでは、小黒先生をモデレーターに、鋭い質問の球がお二人の若手俊英に向けて投げかけられました。
日本は現行の微修正運営に行き詰まり感が色濃く、今後乗り切れるか、という問いに対し、今のままの制度では厳しい状態となるという危機感が示されました。
全国一律の統治か、地方分権か、という問いには、都市部集中型の方が効率的だが、テクノロジーの進展により地方活用のあり方が変わるというご意見、集中と分権のハイブリッドにより、地方の多様性も活かすことが重要というご意見が示されました。
老後の人生設計に係る問いには、年金頼みではなく自分らしい活躍の場を見つけるべきというご意見、収入保障だけでなく支出保障が成されることで生活設計がしやすくなるというご意見も示されました。
最後に、目指すべき国家の方向に係る問いには、多様な発言を許容する社会、課題解決に向けた議論をあきらめない社会、チャレンジして前向きな人が報われる社会、といった方向性が示されました。
パネルディスカッション後には、明治維新・敗戦に次ぐ第三のリセットのあり方、北欧のような大きな政府の可能性等、刺激的な討議を受けた会場とのバラエティーに富んだ意見交換等が成され、その後の活気溢れる交流会へとつながってゆきました。
※上記登壇者によるご発言は、各個人としてのご意見であり、その属する組織を代表する見解ではございません。
(写真をクリックいただくとトークセッション及び懇親会の様子がご覧いただけます)
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