2019/6/20
2019年度第2回アキバテクノクラブオープンセミナー
【メインテーマ】
「農業女子が日本の農業を変える」
〔サブテーマ1〕
「農業における女性の「活躍」とは何か」
講師:佐藤 一絵氏
/農林水産省経営局就農・女性課 課長
〔サブテーマ2〕
「女性農業コミュニティリーダー塾から見た成果と課題」
講師:金子 和夫氏
/金子和夫事務所株式会社 代表取締役
〔サブテーマ3〕
「シルバー世代余力活用による農業女子支援計画について」
講師:鈴木 敏行
/アキバテクノクラブ事務局 事務局長
■ 農村地域での女性の役割は、時代とともに変わる
農水省の佐藤課長は、所属部署の名称の変遷を例に挙げ、発足当時の1948年には農家の嫁として農作業の労働力、食事・洗濯など身の回りの世話や子育て、さらに親の介護などの重労働をいかに軽減するかということで生活改善課と婦人・生活課、その後農作業の機械化の進展に伴い労働力としての期待は軽減され女性・高齢者対策室へ、さらに就農者の減少に伴ってその4割を占める女性にいかに活躍してもらうかということで就農・女性課女性活躍推進室となったことを説明され、最近の働き方改革の中で女性農業地域リーダー育成支援と女性の活躍推進に取り組 む農業経営体への支援を大きな柱の施策として進めており、その中の具体例として農業女子プロジェクトについて説明され、持続可能な日本の農業と食料の安定供給を実現する人材を育てていきたいと話されました。
■ 農業女子育成の現場では
農業女子プロジェクトの一環として女性の役割と活躍の拡がりを目的とした女性農業コミュニティリーダー塾の講師を勤める金子和夫氏からは、農村における女性の取り組む分野が従来の生産・流通だけでなく、加工・直販・都市との交流といった拡がりを見せる中で、塾の受講生の取り組む分野も、農産品のブランディング、農業の6次産業化、農福連携、職業としての女性の活躍、消費者との交流、広域的な女性コミュニティづくり、女性の自立と地域参加の促進、新規就農者コミュニティ等多岐にわたり、分野ごとに課題解決の方法も多様化していると話された。
具体例として道の駅への直売所を立ち上げた例やマルシェを立ち上げた例などを示しながら、一人の想いを共有化する仲間を増やしワークショップなどの手法も活用して、コミュニティの宝物を探して再評価し、関係者や外部の力も活用して、熱気とやる気のあるコミュニティ活動として持続させることが重要であるかを説明されました。
(写真をクリックいただくとご講演の様子がご覧いただけます)
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