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  2019年度第4回アキバテクノクラブオープンセミナーを開催しました
               


ご講演の様子

2019/10/24
2019年度第4回アキバテクノクラブオープンセミナー
     (第80回アバンフォーラム)

 
【テーマ】  「地域通貨&情報銀行で地方創生
     〜個人情報の利用によって地域を元気に〜」

【講師】 納村哲二氏
    /フェリカポケットマーケティング株式会社
     代表取締役社長
     
   


■ 地域通貨は地方創生の目玉となれるか  

講師の納村氏はITを活用して地域活性化に貢献したいとの思いから、社会課題や地域課題の問題解決のツールとして地域通貨の提案を地方の行政機関や商業・観光などのリーダーにプレゼンテーションされるため全国を精力的に飛び回られているとのことで、今回もその合間を縫っての講演となりました。

そもそも我が国の構造は地方のお金が一旦中央に集まりまた再配分される形のまま高度成長を遂げてきたため、成長が止まりその構造の問題点が顕在化しても解決には至らず多くの地方の自治体が立ち行かなくなっている現状を、地域通貨というツールを持ち込んで地産地消的な考え方で、まず金が地域内で回る形にしていきたいとの思いで地域通貨を提案していると話されました。

その考え方を三面等価の法則ということで「生産=分配=支出」という形で示され、栃木県宇都宮市や香川県「めぐりん」さらにはドイツのフェラインなどの事例も交えて熱く語られました。


■ 情報銀行は情報利用信用銀行  

 地域通貨を導入すると同時に個人の情報もネットワークで集まることに着目し、その結果集まった膨大なデータを個人のプライバシーにかかわる部分は匿名なり統計処理をすることで、企業なりにこの情報を売るというのがこの銀行のビジネスモデルとのことです。

 「情報を漏らしません」ではなく「積極的に開示することでどんどん使ってもらって稼ぐというモデル」との提案で、いま世界中で個人情報は誰のものかという議論の中で、より積極的かつ先進的な提案として大変面白く拝聴することができました。

 ただしGAFAを相手にした議論と同じ内容の議論が、我が国に地域活性化とうまく結びつくのかという点にはまだ多くの方々はフォローできない状況でもあり、これからの展開が注目される提案となりました。

(写真をクリックいただくとご講演の様子がご覧いただけます)

交流会の様子

■ そして懇親会では  

 恒例の懇親会では、ITの持つ拡散力を利用しながらも地域にこだわりそのなかでの利便性を追求することで価値を向上させるというムーブメントで、結果的に資金や人材さらには情報などが地域の価値を上げられるのか、という難題をテーマに多くの方々と議論することとなりました。


(写真をクリックいただくと講演の様子がご覧いただけます)


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