2021/6/3
2021年度第2回アキバテクノクラブオープンセミナー
講師:河村 幸二氏/(合)スパーポイント 代表
テーマ:「「3次元計測とドローン活用の世界動向」」
3次元計測をテーマに海外との交流で培ったネットワークで
講師の河村幸二氏は旭化成入社後3次元CADエンジニアを皮切りに3次元計測の専門家として社内にとどまらず業界そして海外にも技術交流の輪を広げ、定年退職後は培ったネットワークを活用して、ボストンにあるスパーポイントグループの日本代表をされ、約18年間にわたり技術革新の激しい当該分野の世界動向をキャッチして、日本語のニュースレターを週刊で配信されています。
本日はその活動の中から、3次元計測の世界がどのように技術革新が進み、近年話題が多いドローンの世界に広がっていったかを講演いただきました。
■ 技術革新は加速中
3次元計測の世界は、土木・測量の分野を皮切りに建築・BIMやプラントや工場設備、さらに農業・林業や法廷問題や文化財保護や医療分野やゲーム・アムーズメント分野にも対象分野は拡大しています。これは計測データを採取する様々なセンサーが小さく、軽く、安く、高性能になり、そのデータを処理するスマホやタブレットの性能も上がり、ビジュアル化も進むことで表示方法も技術革新が進んでいることに起因しています。
現在これらのハードウエアはさらなる小型化が進んでいて、ドローンや自動車に搭載され自動運転の中核技術となることで、その応用分野における動向に目が離せない状況となっています。
特にドローンの活用によって新たな用途が拡大していますが、それを牽引しているのが軍事利用というのも皮肉な現象ではあります。結果的には、米国や欧州での法整備が急速に進み、派生的に物流ドローンや空飛ぶ車、鳥型ロボット、なども誕生し、中国では5G対応の軍事利用も活発化しているといわれています。
■我が国はどうする?
小型ドローンでは中国製が70%のシェアを持っていることから、日本国内での当該分野のベンチャーは軒並み縮小や撤退をしていますが、講師は「我が国でも公共安全に関わる用途、特に防災・安全の分野では、世界で信頼され尊敬される大国として、新しい利用技術や製品を開発・製造する国へ変容してほしい」と話されました。
■懇親会は出来ないけれど・・・
事務局の不手際もあり、ドローン利用の動画は後日URLの配信という形になりましたが、コロナ禍でなければ、講師を囲んでアルコールも入れながら最新のドローン利用の動画を見ながら、新しい応用分野やビジネス分野について、様々な角度のフリーディスカッションが出来て、これがアキバテクノクラブの価値であったと思われ、また世の中が落ち着いたら再度講師に登壇いただき、新しい情報にアップデートされた講演を聞き、みんなで自由に議論をしたいと思われるネット講演でした。
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