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  2021年度第5回アキバテクノクラブオープンセミナーを開催しました
               


講演の様子

2022/1/20
2021年度第5
回アキバテクノクラブオープンセミナー
 
講師:影澤潤一氏/NTTe-Sports代表取締役副社長
テーマ:「e-Sportsとは」

■ eスポーツとは何か  
 今回eスポーツについてお話いただいたのは、
株式会社NTTe-sports副社長の影澤潤一氏です。
影澤潤一氏は学生時代から趣味としてゲームに関わり、社会人になってからも仕事とは別にゲームの全国大会の運営をするなど、ゲームの世界に関わってきました。 現在は株式会社NTTe-sportsの副社長として、今回会場となるexefield akibaの運営を通じて、eスポーツ文化の定着とコミュニティの形成、関連技術の発展に力を注いでおられます。
 さて、eスポーツの日本における状況はどうなっているのかというと、2013年頃から海外のeスポーツの大会に出場する日本人が増えはじめ、2018年アジア競技大会でeスポーツが初のデモンストレーション競技となり、2019年茨城国体では文化プログラムに採用されたことから、日本では「eスポーツ」という言葉が広く認知されるようになってきました。
 また、大型の大会も開かれ、スポンサーも集まり、プロのスポーツ団体もできるなど、ここからeスポーツ普及の機運を盛り上げていきたいところでしたが、現在はコロナ感染の拡大により大きな大会を開催することは難しい状況になっています。
 今後eスポーツはオリンピックやアジア選手権での採用が検討されており、国内では2025年の大阪万博を契機に今後の広がりを期待したいところです。

 eスポーツの特徴として、ダイバーシティと馴染みがよいという点があります。 幅広い年代が楽しめる(エイジレス)、性別が大きな違いにならない(ジェンダーレス)、デバイスの力で欠損を補える(ハンディキャップレス)、様々な違いを超えて一緒にプレーできるということ。そして、コロナ禍の状況のなかでも、オンラインでどこでもできる(エリアレス)ことは大きな強みだったのではないかとのことでした。
 次にeスポーツの市場はどのようになっているのか。大会等の直接の市場ではスポンサー料が67.3%と大きな割合を占めていますが、注目すべきは、直接市場と比べて周辺市場(エコシステム)が大きく、また、従来のメディアではとりこめない世代をターゲットにできることから、様々な企業がeスポーツ市場に参入していることです。
 このように様々な企業が注目するeスポーツですが、今後の課題は、認知はされている(83%)が、興味がない(16%)という現状です。そのためには他のスポーツ同様、プレーヤー、ファンを増やすことが不可欠であり、様々な業界がその課題に取り組んでいるところだそうです。幕張メッセを埋めるほどの大規模大会も開催されていましたが、現在はコロナの影響でオフラインでの大会は行われていません。オフラインでの会場の熱気や人々の交流がeスポーツを盛り立てていくので、大規模イベントの復活に期待すること大だとのことでした。

(写真をクリックいただくと講演の様子がご覧いただけます)

座談会の様子

■NTTe-sportsが目指すもの
  NTTe-sportsではeスポーツを社会課題解決に活用するため、eスポーツに関するコンサル、イベントの受託やそれに伴う地域活性化、exefieldにおいてはゲームが好きな人が集う場の提供、eスポーツ関連機器の展示や実験(ゲーム中の脳波や血流を測るなどの)への協力、東京ゲームショーへの協力、「eスポーツ×社内レク」のパッケージ販売など様々な試みを行っています。
 中でもかつてゲームを楽しんでいた大人をターゲットに、社会人が楽しみながら参加できるB2eリーグの立ちあげに力を入れています。「ゲーム先進国日本をeスポーツ後進国にしてはならない」との熱いメッセージからは、社会人もゲームをして良いという社会の土壌を育てたいという思いが伝わってきました。

■ 視聴者からは
 講演のあとには、質疑応答がおこなわれました。
オンラインでの対戦の場合、通信による遅延をどう解決しているのかといった技術的な質問から、世代によってゲームに対する印象がどう違っていて、どのようにアプローチしているのか、地域の活性化にeスポーツをどう生かせるのか、また、健康面への影響など様々な視点での質問があり、参加者の関心の深さが伺えました。

(写真をクリックいただくと講演の様子がご覧いただけます)

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