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  第35回アキバテクノクラブ交流会を開催しました
  (共催:秋葉原先端技術実証フィールド推進協議会)



ご講演

『元々本々』
はじめをはじめとし、もとをもととする


 ご講演タイトルからして風格が感じられる今回の講演者は、神田神社の禰宜である清水氏です。江戸時代の豊かな水辺空間としての街の歴史にはじまり、空海がプロデュースしたとされる鬼門方向への神社の配置から、江戸の守護神として奉られた世直しの神の平将門の存在感などをご説明いただき、お話はいよいよアキバへ。
 中心性と求心力のある場所であり時間の積層を持つ場所としてのアキバ。街を知るにあたり、土地の神秘的なパフォーマンスを含め環境全体を有機的に捉える感覚が大切だとのこと。
それは、土地がもつ可能性を意味するラテン語である「ゲニウス(=守護神)・ロキ(=場所)」であり、日本では「地霊」と言われている概念だそうです。
  神田明神も江戸時代はいまと違って境内の中心で能の舞台が繰り広げられ、劇場空間としての神社となっていたそうですが、108町会の氏神様として地域の人々と密接なつながりをもつ歴史はいまも存続しています。
 そして、何よりも神田といえば、神田祭です!
喜多川歌麿の絵と同じお祭りの風景がいまも受け継がれているのはすごいことですね。昨年は東京大学の木下教授との神学連携?!にて176年ぶりに「大江山凱陣」という鬼の首の山車が復活し、日本橋から神田明神まで練り歩いた高さ4mのバルーンの迫力は新聞各社も1面で取り上げるほどでした。
  まさにお祭は洗練された都市の粋な文化でありアートであるのですね。また、携帯で撮影した画像を神社のサイトへ送ってもらって、写真コンクールを行ったり、GPS機能を使ってパレードの進み具合を知らせる「いまどこ情報」というサービスを行ったり、ITとお祭のコラボレーションも実施しています。さすが、IT神社です!されど、その元となる日本人の共通感覚としての信仰文化を再認識してほしいとの切な願いが込められたご講演でした。

(上の写真をクリックしていただくと会場の様子がご覧いただけます)




トークセッション

巫女さんとメイドさん

 神田神社の巫女さん講座にも参加されたアキバメイドガイドの増田さんを加えて、清水禰宜、妹尾先生(実は自称増田さんのファンクラブ会長らしい?!)との異色トークセッションとなりました。高校生から22歳の未婚女性が対象の巫女講座ですが、メイドは永遠の17歳ということで参加され、巫女としての行儀作法や神社の参拝方法などを学び、大祓詞の奏上も行った様子が紹介されました。メイドと巫女さんの共通点は奉仕であり、サービスであると解釈された妹尾先生は、貢献がもうひとつのコンセプトであり、人や社会の役に立つということも関係するのではと話されました。
 ご講演で使われていた「結ぶ」という言葉の意味に話は移り、ほどくことができる「結び」と「縛り」の違いがあること、神々の神話はすべて「むすひ」という大切なキーワードがあり、おむすびもそうですが、むして、生成していくということがものごとの原動力となっていると神道では考えられているそうです。ちなみに神田明神も江戸時代は三重塔があり神道ともご縁があるそうです。
 また、神社では「祓い」をすることによって浄化する文化があり、死と生を繰り返す再生の文化という考え方もあるそうです。
今回のご講演とトークセッションでのお話を踏まえて、来年の神田祭には、ぜひご参加を!ちなみに神田祭のかけ声は、「わっしょい」より「せいや」が主流となっていて、担ぐ時に小刻みなかけ声で神輿が小刻みに動く方が粋に見えるというのが理由だそうですが、ともかくも粋な文化に触れてみることが大切かもしれませんね。
(写真をクリックしていただくと会場の様子がご覧いただけます)

懇親会
恒例のPRタイムも華やぎました!

今回は産総研の会議にご出席の方々も地酒持参でお越しいただき、おおいに賑わいました。ますます産学連携の輪が広がり、また神田神社そしてアキバガイドのメイドさんまで街とのネットワークもできました。
 PRタイムには、妹尾先生の巧みなリードにより、大勢の方々にご登場いただきました。ぜひPRネタをお持ちになって、この場をご活用ください。

(写真をクリックしていただくと懇親会場とPRタイムの様子がご覧いただけます)
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