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セミナー

2008/6/13  排水の浄化技術と水資源問題
〔会場:秋葉原ダイビル5F カンファレンスフロア〕


「水惑星」とも言われる地球の環境問題について、水質汚染や水資源を視点としたセミナーが開催されました。

■ 超電導磁石を「環境」に有効利用
〔都市教養学部電気電子工学コース 伊藤教授〕

リンは、生物に必要不可欠な物質ですが、いま枯渇の危機にさらされているそうです。海底の堆積物のリンは、リン鉱石などで効率よく採取することができるが、リン鉱石は埋蔵量が少ないためアメリカでは輸出を止め、全て輸入している日本では、環境中や下水道中のリンを回収して再資源化することが重要となっているとのこと。
そんな状況の中、伊藤教授の研究室では、極めて強い磁界の超電導磁石に特定の吸着剤を用いることで、リンやヒ素、有害重金属や放射性重金属に汚染された水から、有害な物質を除去する高勾配磁気分離法を利用した装置の開発を進めています。従来の沈殿濾過法に比べて格段に短時間で不純物を除去できるとのことで、現在実験段階からデモンストレーションの段階となっています。
放射性重金属を含んだ水の浄化が一般化すれば、地球温暖化の抑制にも貢献できるとのこと。環境サミットで世界的に取り入れてほしい技術?!かもしれないですね…。


■ 地球年?!
〔都市環境学部都市基盤環境コース 河村教授〕


地球年とは、1億年を1年と考えるもので、いま地球は46歳を迎えたところだそうです。これは、地球の気持ちを理解するための時間スケールで、人類は10ヶ月程前に生まれたばかりなのに、環境破壊などであと10分で絶滅するかもしれない危機に直面しているとのこと!(地球年の1分=人間年の約200年)
そう言われると、自分でできることは何かしなくてはと思ってしまいますね。
しかも数億年かけて作られた地球資源を300年?400年ぐらいで使ってしまおうとしている状態。ただ、問題は資源がなくなることではなく、廃棄物による環境破壊で捨て場がなくなることであると河村教授は指摘する。

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