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2009/10/6 産業技術総合研究所 
「産総研アカデミックベンチャー研究プロジェクト
                   第二回研究会討論会」 

〔秋葉原ダイビル11F 産業技術総合研究所大会議室〕


 
 2009年10月6日(火)6時半から、産総研東京本部11階大会議室におきまして、「産総研アカデミックベンチャー研究プロジェクト第二回研究会討論会」が開催されました。
 発表者は気鋭のベンチャーキャピタル研究者である高橋陽二氏(岐阜聖徳学園大学経済情報学部専任講師)で、「日本のアカデミックベンチャー創出におけるベンチャーキャピタルの役割」と銘打ち、日本における「学術系ベンチャー(大学研究機関発ベンチャー)におけるVCの出資状況」を上場企業26社の例を中心に検討を進めました。
 当日は、雨天にもかかわらず、ベンチャーキャピタルの担当者、学術系ベンチャー企業の代表者、シンクタンクの研究員、大手広告代理店、商工会議所、地域ベンチャー支援団体、大学研究者等、国内でも有数のこのテーマに対する知見を持った方々が25名参加し、盛会となりました。

 

検討会

 日本における大学発研究機関発ベンチャーの創出と育成は、21世紀に入り積極的に行われてきましたが、成功例作りの難しさと共に、様々な問題点も明らかになってきました。
 特に、人材面などと並んで、「ファイナンス」に関する問題については、「専門性」が高く、大学等の産学官連携関係者や一部のベンチャー企業の関係者からも敬遠される機会の多いテーマであります。
 日本において「株式」や「出資」等に対する一般の方の認識はあまり好意的でなく、さらに新規企業を成功に導くための「財務」状態の維持や、それと事業戦略の関連などはあまり明確にされないままになってきました。
  しかしながら、今回の研究会では、アカデミックベンチャーと資金調達、アカデミックベンチャーに対する出資状況、株式公開を果たしたアカデミックベンチャーに関するデータを改めて検討し、日本のベンチャーキャピタルのこれらに対する役割付けを計量分析等から明らかにし、「アンダープライシング」の議論を行いました。
 結論としては、昨今の株式市場低迷の状況もあり、ベンチャーキャピタル投資=ベンチャー企業の成功ということにもなっておらず、改めて日本におけるアカデミックベンチャーの戦略の再検討が問われることになりました。

 次回は12月7日に、発表者:木村 行雄(産総研イノベーション推進室)による「アメリカの大学発ベンチャー最新事情、及びアメリカの主要ベンチャーキャピタルの戦略展開」を行います。
 日本の学術系ベンチャーのロールモデルは米国事例でありますが、その最近の状況を主要大学6つのケースを中心に検討します。是非ご参加お待ち申し上げます。
           (文責:産業技術総合研究所 木村氏)

(写真をクリックいただくと、会場の様子がご覧いただけます)

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