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ご講演

2010/6/11 筑波大学 
『第6回筑波大学 産学連携交流会in東京』

〔会場:秋葉原ダイビル14F〕


■ 「筑波大学の研究シーズの紹介」
   筑波大学産学リエゾン共同研究センター長 上原健一教授
  

 毎年行われているこの交流会は、筑波大学の研究を紹介し、企業との連携により、その研究成果が社会に還元されることを目的としています。

 開会の挨拶につづいて、上原センター長から、現在の筑波大学における産学連携による研究活動についての数値が示され、過去10年と比べて連携する研究が格段に増加し、産学連携が大学の研究活動に浸透していることが示され、今後期待される筑波大学のシーズの中から4つの研究が紹介されました。
 具体的には、@「軸対称な立体形状を内包する立体折紙の展開図自動生成手法の紹介」は、「外側のラインの形状」と「何角形で表現したいか」の2つの指示だけで、複雑な折紙の設計図を作成するというもの(写真をご覧下さい)、A煙入りのシャボン玉を生成し、そのシャボン玉の動きを正確に追尾して、映像や音をつける「バブルディスプレイ方式」、BJST若手研究者ベンチャー創出推進事業にも採択された「パーソナライズド・ガジェット」の開発、C顕微鏡で数えている様々な花粉の飛散量を、花粉に光を当てるとそれぞれ独自の自家蛍光パターンをもつことを利用して自動計測しようという「花粉自動識別計測装置」、が紹介されました。これらの研究では、研究者自身のニーズから生まれた研究もあり、今後の展開が大いに期待されます。

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ご講演

■ 「サービス科学の理論と実践」
 筑波大学大学院システム情報工学研究科 吉瀬章子教授 

 世界の主要国の経済活動における「サービス」産業の成長に伴い、科学的な視点からサービスを研究すること、そしてサービスに関する専門性を持った人材育成の重要性が欧米・日本で認識されてきていることが紹介されました。
 この流れを受けて、筑波大学でも様々な「サービスサイエンス」に関する取り組みがおこなわれています。中でも、経済産業省のプロジェクト「大学院生と企業の実務家が一同に学ぶ、サービス進化システムを先導する人材の育成」では、「SERVQUAL」など科学的尺度でサービスの質を測定し(「効果性のサイエンス」)、「最適化」など工学的手法でコストを改善(「効率性のサイエンス」)、サービスの質とコストから適正な価格を求め経営を改善する(「統合のアート」)手法を使い、参加している企業に応用するなど、サービスサイエンスの手法を実社会に役立てることのできる人材を育成しているとのことでした。

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ご講演

■「次世代医療研究開発・教育統合センター(CREIL)による臨床研究支援・手術手技再教育サービスの提供」
 次世代医療研究開発・教育統合センター長 落合 直之氏 

 休憩を挟んで「次世代医療研究開発・教育統合センター(CREIL)」について、医学博士である落合センター長より、その概要が紹介されました。
 CREILの役割の1つは、学内外の研究組織からの臨床研究シーズの窓口となり、審査から進捗管理までを担う臨床研究支援のプラットフォームとしての役割です。
 また最先端医療技術の習得や一時的離職医療従事者への再教育・現場復帰のための教育にも力を入れています。医療技術ラボラトリーによる、コンピュータを使った仮想空間での手術手技再教育サービスは、何回でも同じ環境を再現できることや、何回でも異なった手技・対応を試せることなどから、高度医療の習得や、再教育に果たす役割は大きいものがあります。
 シーズを支援して、患者の役にたつOUTPUTとして提供する、そして高度医療技術を習得した人材を社会へ供給する、そんな縁の下の力持ちがCREILの役割のようです。


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ご講演

■ 「Moodleを用いたコース管理システムの構築・運営」
  コーディア株式会社代表取締役 榧本英晃氏 

 最後に平成21年度筑波大学産学連携会ベンチャー助成金事業を受けた、コーディア株式会社 榧本代表取締役から、コーディア株式会社についての説明とメイン業務である、Moodleを用いたコース管理システムの導入事例、そして営業面での課題とその対策について説明がありました。
 Moodleを導入した筑波大学ビジネス科学研究科 国際経営プロフェッショナル専攻ではこのプログラムの導入で資料・課題などの情報が一元化され、いつでもどこでも正確な情報を確認できるようになったとのこと、使い方の指導に注力し、誰もが利用できるものになりました。コースサイトや、ゼミサイト、シラバスサイトのほか、教室予約もMoodeleアカウントで利用できるなど利便性を図った結果、運用開始後、恒常的に月15000ページの閲覧があるまでに活用されています。
 筑波大学での導入には成功したものの、営業面では「社歴の浅さ」や、「導入リスクが高い」などの課題があるためその解決策として、まずは、Moodleのような大きなシステムをいきなり提案するのではなく、「WordPress」という小規模なホームページ更新システム(オープンシステム)を提案して実績を増やし、お客様の信頼を得るべく営業中とのことでした。

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懇親会

■ 懇談会

 会場を5F産学交流ゾーンへ移して、賑やかな懇談会となりました。名刺交換やアキバ名物の万かつサンドとビールを食しながら、アキバテクノクラブメンバーも参加して、あちらこちらで交流の輪が広がりました。また次回の第7回も盛況となることを願っております。

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