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2011/01/14
筑波大学 特別講演会が開催されました。
「嘉納治五郎とIMAGINE THE FUTURE」
平成23年1月14日、秋葉原ダイビル14階の筑波大学で筑波大学産学連携会(TOMO)総会が開催され、総会終了後の15時30分から16時30分まで、「嘉納治五郎とIMAGINE
THE FUTURE」をテーマとする講演会が開催されました。
講師は筑波大学大学院人間総合科学研究科の真田久教授で、従来の産学連携の堅いテーマからとは異なったポピュラーのテーマであったため、幅広い方々が集まり嘉納治五郎先生の功績を再認識することとなりました。
嘉納治五郎先生は1860年12月生まれで講道館柔道の創設で有名ですが、筑波大学の前身である東京高等師範学校の校長を3期23年半に亘って務められ、筑波のキャンパスには先生の銅像もあるとのことです。先生の最大の功績は、柔術から科学性や教育性を取り入れて合理的に体系化して講道館柔道としてまとめたこと、そして柔道に教育的方法を取り入れ学校の教科に取り入れ国民スポーツとして根付かせたこと、そして柔道をいちはやく海外に紹介し国際的に普及させたこと、が挙げられます。
このことは様々な流派のあった柔術からナショナルスタンダードである柔道を生み出し、さらにグローバルスタンダードに育てていく、という極めて戦略的な手法とそれを実行する強靭な意志を持っていた証左といえるとのことです。 その意味では視点を変えてみれば先生の功績は、分野は異なるものの閉塞状況にある我が国の製造業にとって、課題解決のヒントが隠されているような気がいたしました。
その他にも東京高等師範学校の校長時代には、多くの中国人留学生を受け入れ、魯迅や楊昌済(毛沢東の師)や田漢(中国国歌作詞)といった新しい中国の礎となる優秀な人材を育てあげているとのことです。今後はこのような先人がいたことも頭におきつつ、新しい日中関係とか、オリンピックにおける柔道とかを見てみるのも面白いですね。
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