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ご講演 

2011/11/18  

『株式会社フジキン・東京理科大学共催 「研究講演会」』

日時: 2011年11月18日(金)13:00〜17:30
    (17:30〜 ”超ちょうざめパーティ”)
                 
会場:秋葉原ダイビル5Fカンファレンスフロア 5B会議室     (パーティ@産学交流ゾーン)

共催:東京理科大学総合研究機構先端デバイス研究部門     株式会社フジキン

■先端デバイス研究をいかに進めるか?


 アキバテクノクラブメンバーである株式会社フジキンと産学連携事業を行っている東京理科大学との共催で『先端デバイス研究をいかに進めるか?』というテーマで、講演会が開催されました。(株)フジキン野島社長よりご挨拶後、東京理科大学先端デバイス研究部門 部門長の大川教授より講演会テーマである先端デバイス研究について講演いただきました。大川教授は松下電器研究員時代に青色発光ダイオードのもう一つの材料であるセレン化亜鉛の伝導制御技術を元に青色および緑色領域の半導体レーザの発振に成功され、東京理科大学では、窒化ガリウムに光を当て水から水素を取り出す技術を開発されました。
 新物質の創製や物性制御などの材料科学開発の目的の一つが新しいデバイスへの展開であり、この新たなデバイスには、人類だけでなく、地球への優しさが必要とのことです。こういう気持ちで開発されるエコな先端デバイスに期待したいと思います。

 次に招待講演として、(株)新日本無線の山賀執行役員に「スマートフォンビジネスに対するデバイスメーカーの戦略」というテーマで、日本人はどこまでワールワイドビジネスについて行けるのかという観点からお話いただきました。さらに、東京理科大学岡村教授より「非鉛圧電材料への挑戦」と題して部門発表が行われました。 

(写真をクリックいただくとご講演の様子がご覧いただけます)

■日本ではベンチャーが育たない?

 
後半は、三菱化学(株)の折戸理事による「材料開発技術がもたらすLED照明の高品質化」と題した招待講演からスタートしました。昨年行われたフランクフルトの展示会で光の質を追求した快適照明としてLEDを紹介しているシーンや、新宿伊勢丹のシャネルで実際のLED照明効果を体感できるという耳寄り情報もいただきました。

 次に、東京理科大学飯田准教授より「熱電変換素子の実用化へ向けて」と題して部門発表があり、最後に招待講演として、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)教授であり東京理科大学客員教授の中村修二氏より「先端デバイス研究を通した自己実現への道」と題して、研究の実現化に必要なノウハウを含め聴衆の多くの学生達に刺激的な講演となりました。日本ではベンチャー企業が育ちにくいが、アメリカでは育ちやすい環境が整っていて、ベンチャーキャピタリストの投資額も違うし、失敗してもベンチャー設立者には豪邸ぐらいは残る仕組みになっているため、果敢に挑戦するベンチャー志望者も多く、起業する機会にも恵まれているようです。起業するならアメリカで!と集まった学生達にも熱いエールを送られていました。ちなみに懇親会時に頂いた色紙にも「日本を出て行け!」と力強く書かれ、熱い思いが伝わると同時に、日本の現状を憂う気持ちも込められていると思いました。

(写真をクリックいただくとご講演の様子がご覧いただけます)
懇親会

■ “超ちょうざめ”パーティ

 
懇親会には、フジキン提供の「ちょうざめ料理」コーナーが!!チョウザメと言えば、キャビア。一番おいしい食べ方は、酢飯に乗せて、ぜいたくなお鮨としていただくことだそうで、みなさん好きなだけキャビアを乗せたお鮨を堪能されていました。その他にもちょうざめ肉の天ぷらや煮こごり、マリネなど白身魚としてのお料理も所狭しと並び、豪華版の懇親会となりました。フジキンで開発したバルブを使った水槽でたくさんのチョウザメを飼育しており、チョウザメ販売も事業化され、その味は鎌倉山ローストビーフのお店や帝国ホテルでも頂けるそうです。
講師の方々を囲んで、「ちょうざめ料理」に舌鼓しつつ、闊達な議論の輪が広がり、賑やかな懇親会は遅くまで続きました。

(写真をクリックいただくと懇親会の様子がご覧いただけます)

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