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2012/2/7  つくば市東京事務所
『第5回つくば産産学連携推進市inアキバ』

会場:秋葉原コンベンションホール(秋葉原ダイビル2F)


■将来に備えるつくばの役割

 アキバテクノクラブメンバーであるつくば市主催の「 第5回つくば産産学連携促進市 in アキバ」が開催されました。

 「人間・居住・環境と科学技術」をテーマとして1985年のつくば万博から、26年後の昨年3月、東日本大震災により科学技術がもろ刃の剣であることを思い知らされました。 未来を見据えて今何をすべきなのか、産・学が手を携えてこれからの社会に貢献するために、「未来を創るために〜将来に備えるつくばも役割〜」をテーマとして、つくばで取り組んでいる事例を紹介しながら、大学や研究機関、企業との交流が行われました。

 まず、最初に市原つくば市長よりご挨拶があり、市内に集積する科学技術の活用が快適課題の解決や国際競争力強化を図る上で大変重要であるため様々な事業に取り組んでいること 、「 つくば国際戦略総合特区」の指定を受けたことにより、今後産学官の連携拠点を形成して、新たな事業や産業を創出するなどチャレンジする姿勢を示されました。  

 基調講演は、「安全・安心で快適な建築物の実現に向けて」と題して、国土交通省 国土技術政策総合研究所 建築研究部長 西山氏より行政の一翼を担う組織として、震災からの教訓と近未来の技術についてお話いただきました。揺れによる建築物の被害は、地震の規模の割には小さかったが、津波による建築物の転倒や流失、液状化による住宅の沈下、大空間の天井の落下、長周期地震動による高層建築物の共振、免震装置の鉛ダンパーの損傷などの被害があり、これらの状況は、建築技術基準へ反映されているそうです。  また近未来の技術として、低炭素・水素エネルギーを実用化して、「水素都市」のイメージを説明されました。  

 研究事例発表として、「放射能土壌汚染の調査と対策技術に関わる研究開発」と題して、独立行政法人産業技術総合研究所の駒井氏より、土壌中の放射性物質の挙動、被ばく量の把握に基づくリスク評価、情報公開と啓蒙活動などについてお話いただきました。  

 続いて、もう1つの事例発表として、「東日本大震災における被災地情報支援の取り組み〜分散相互運用環境を活用した公民恊働の事例〜」と題して、独立行政法人防災科学技術研究所の長坂氏より、リスク対応型社会の要素として、利害関係者がコミュニケーションを通じて恊働して持続的にリスク軽減に取り組むことも必要であるとの観点から、現在行っている「311まるごとアーカイブス」について様々な取り組みをお話いただきました。  

 最後につくば市からのメッセージとして、つくばにしかできない、新しい価値の創造を目指して、「つくば駅を降りるとわくわくする街に!」をスローガンに、つくばの様々な可能性についてご紹介いただきました。

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