2017/2/9 つくば市産学連携イベント
「第10回つくば産産学連携促進市 in アキバ」
日時:2017年2月9日(木) 13:00〜17:30
会場:秋葉原コンベンションホール(秋葉原ダイビル2F)
■最新防災テクノロジー
今年10回目を迎える産産学促進市は「未来へつなげる防災科学」をテーマに掲げ、国立研究開発法人防災科学研究所 気象災害軽減イノベーションセンター副センター長 岩波越氏、国立研究開発法人産業技術総合研究所 情報・人間工学領域 知能システム研究部門 加藤晋氏による基調講演の他、つくば市に関係する大学・研究機関・企業による展示、発表が行われ、防災の最新研究・テクノロジーが披露されました。
基調講演では「攻めの防災にむけて〜気象災害軽減イノベーションハブの産学連携の取組」と題し、気象災害が発生する前にその予兆を事前に捉えて予測を行うなどの基礎的研究や、物流企業と協同で安価な積雪重量を測定するセンサーとシステムを開発・設置し、通信網を利用してデータを収集・分析し予測する取り組みなど、災害軽減のためにどのような技術や仕組みが必要なのかを考え災害に強い社会を構築するための防災科学技術研究所の取り組みが披露されました。
もうひとつの基調講演「災害調査及びインフラ点検用ロボットの研究開発」では、災害や社会的インフラの老朽化に対応するためのロボットやセンサー技術への期待が高まっており、災害においては危険地域での迅速な情報収集のための災害調査ロボットの現場検証と今後の開発について事例をまじえて発表されました。また老朽化した社会インフラに対しては、維持管理に対する財政難や人材不足などが深刻な課題となっており、たとえば橋梁点検における近接目視の支援のためのロボット技術の開発事例などの紹介がありました。
産業技術総合研究所では、今後も過酷な現場で活躍できる頑健性、信頼性の高いロボットシステムの開発はもちろん、導入判断に資する評価や基準策定にも取り組んでいくとのことでした。
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