年明け初の交流会は、1年のスタートに相応しく、アキバテクノクラブアドバイザーの東京大学特任教授 妹尾先生にご講演いただきました。
「イノベーション時代の産学連携
〜技術で勝って事業で負ける日本を救う道を探る〜」
■ イノベーションモデル
日本は技術で勝っているが、事業で負けているのは何故か?知財権や知財網を整備しても、まだ勝てない。が取れていないからでもない。イノベーション(モデルの創新)とインプルーブメント(モデルの改善)がいかに影響するかというお話で始まりました。
経営モデルは、有形資産から無形資産へ移行していて、無形資産の最たるものは、情報知識で、その「知」の中で最も付加価値の高いものは「技術」と「ブランド」。その両者をつなぐものが「デザイン」というわけです。という背景のご説明の後、いよいよイノベーションのお話へ。
従来モデルから新しいモデルへ変えることがイノベートです。いままでのイノベーションモデルは、技術シーズ起点型の知的創造サイクルで、技術を開発して知財で保護して製品化して、産業界で活用するタイプ。最近は、市場ニーズ起点型の事業創造サイクルで、ビジネス構想を立てて、知財を軸として構想を可能にするデザインを行い、それに見合ったリソースをアレンジメントしビジネスとして成立させることと、そのアレンジメントができる人材の育成も大切となるとのお話でした。
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