■ 質疑応答編
そして、いつもの妹尾先生の軽快かつ鋭い切り口のトークセッションに代わり、事務局や会場からの質問応答が行われました。
「イノベーションの視点からみたコンテンツ産業とは?」という質問には、コンテンツ産業はすでにデジタル化の波を受けて業容の変化を余儀なくされている広告・新聞・雑誌・出版・音楽などの業界と、ラジオ・テレビなどデジタル化がこれから本格化する業界とがあり、まさにスタートラインに立ったところで、これから大きなイノベーションの波が襲ってくるであろうとのことでした。
またコンテンツ産業はコンテンツ制作だけでなく、その流通・販売・課金といった業容の企業も存在するので、このあたりも大きな変貌を遂げるであろうとのことでした。
「産業政策において産業は日本経済を支えられるか?」との質問については、我が国のコンテンツ市場規模は13.8兆円規模でまだまだ小さくしかも微減の状況ではあるが、世界では特に新興国を中心に右肩上がりで規模が拡大しているので、我が国コンテンツ産業はデジタル化を武器に積極的に海外市場を開拓しては、とのことでした。
またビジネスモデルについても、従来のコンテンツ産業に従事するプロデューサの経験を、産業の海外展開に大いに活用すべきではないか、そうしないと貴重なプロデュース能力が伝承されていかないのではとの懸念をしめされました。
最後に「秋葉原をの聖地」にするための施策をお伺いしたところ、ネットでいろいろ買えても、絶対秋葉原でしか売っていないものとか会えないもの、本物があるといった秋葉原に人が集まる仕掛けが肝要との意見を示されました。
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