■ 電脳フィギュアの次なる仕掛けは?
今回の交流会は、「電脳フィギュア」でグランプリの会長賞を受賞した芸者東京エンターテインメント株式会社代表取締役CEOの田中氏に、次世代コンテンツとコミュニケーションの関係性について、多いに語っていただきました。
芸者東京エンターテインメントの会社概要には、「次世代デジタルエンターテインメントを生み出すべく大手ゲーム会社出身者、コンサルティング会社出身者、東京大学の研究者が集結してできた、エンターテインメントコンテンツプロバイダーです。子供のような発想力を大人の知恵で形にし、遊び手・創り手・売り手のみんなが幸せになれるようなエンターテインメントコンテンツを提供していきます。
」とあります様に、田中CEO自ら、楽しいことを考えることが大好き!というエンターティナーぶりが伝わり今後の活躍を期待させる講演でした。
自社開発したAR(Augmented Reality:拡張現実)ソフトウェアを使った世界初の電脳フィギュアARis(2008.10.19発売)の実演紹介もいただきました。電脳キューブ(サイコロ)を机の上においてWebカメラで撮ると、パソコンの画面上で女の子ARisが机の上に登場して動き回る仕掛けになっていて、アキバテクノクラブメンバーの方々へ驚きとワクワク感を与えてくださいました。
電脳フィギュアで成功している田中氏ですが、これは飽きられる遊びと考え、飽きられない遊びを模索中とのことです。現在Mixiアプリモバイルに「おみせやさん」を作っていて、通常会員数が50万人〜100万人で成功と言われているところ、発表して1カ月で65万の会員数を達成しているそうです。「おみせやさんをはじめよう」というキャッチコピーで、アイテムを作ってマイミクと売り買いするモバイルゲームで、「売る」「買う」「つくる」「おみせの模様替え」ができるしくみになっています。ん、なに?と思われた方は、まずはMixi会員になって、体験してみてください。
田中氏が最近思っていることは、コンテンツとコミュニティの関係で、たとえば、サザエさんがすごいのは、みんなが知っていることで、そのみんなが知っているということが大事で、語り合えるコミュニティができ、コンテンツにフィードバックされるいい流れが生まれるということです。こういった人と人のつながりがコンテンツというテクノロジーで担保されているのはすごいことだと思い、これからも飽きられない遊びを作りつつ、世界的なテクノロジーエンタメ企業を目指したいとのことですので、今後の楽しいご活躍に期待したいと思います。
(写真をクリックしていただくとご講演の様子がご覧いただけます)
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