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  第48回アキバテクノクラブ交流会を開催しました
  (共催:秋葉原先端技術実証フィールド推進協議会)


ご講演

■ 電脳フィギュアの次なる仕掛けは?

 今回の交流会は、「電脳フィギュア」でデジタルコンテンツグランプリの会長賞を受賞した芸者東京エンターテインメント株式会社代表取締役CEOの田中氏に、次世代コンテンツとコミュニケーションの関係性について、多いに語っていただきました。
 芸者東京エンターテインメントの会社概要には、「次世代デジタルエンターテインメントを生み出すべく大手ゲーム会社出身者、コンサルティング会社出身者、東京大学の研究者が集結してできた、エンターテインメントコンテンツプロバイダーです。子供のような発想力を大人の知恵で形にし、遊び手・創り手・売り手のみんなが幸せになれるようなエンターテインメントコンテンツを提供していきます。 」とあります様に、田中CEO自ら、楽しいことを考えることが大好き!というエンターティナーぶりが伝わり今後の活躍を期待させる講演でした。

 自社開発したAR(Augmented Reality:拡張現実)ソフトウェアを使った世界初の電脳フィギュアARis(2008.10.19発売)の実演紹介もいただきました。電脳キューブ(サイコロ)を机の上においてWebカメラで撮ると、パソコンの画面上で女の子ARisが机の上に登場して動き回る仕掛けになっていて、アキバテクノクラブメンバーの方々へ驚きとワクワク感を与えてくださいました。
 電脳フィギュアで成功している田中氏ですが、これは飽きられる遊びと考え、飽きられない遊びを模索中とのことです。現在Mixiアプリモバイルに「おみせやさん」を作っていて、通常会員数が50万人〜100万人で成功と言われているところ、発表して1カ月で65万の会員数を達成しているそうです。「おみせやさんをはじめよう」というキャッチコピーで、アイテムを作ってマイミクと売り買いするモバイルゲームで、「売る」「買う」「つくる」「おみせの模様替え」ができるしくみになっています。ん、なに?と思われた方は、まずはMixi会員になって、体験してみてください。

 田中氏が最近思っていることは、コンテンツとコミュニティの関係で、たとえば、サザエさんがすごいのは、みんなが知っていることで、そのみんなが知っているということが大事で、語り合えるコミュニティができ、コンテンツにフィードバックされるいい流れが生まれるということです。こういった人と人のつながりがコンテンツというテクノロジーで担保されているのはすごいことだと思い、これからも飽きられない遊びを作りつつ、世界的なテクノロジーエンタメ企業を目指したいとのことですので、今後の楽しいご活躍に期待したいと思います。

(写真をクリックしていただくとご講演の様子がご覧いただけます)

トークセッション

■コンテンツイノベーショントーク

 第46回のセカイカメラ、第47回のデジタルコンテンツ、そして今回第48回の電脳フィギュアなど、コンテンツイノベーション関連のテーマが続きました。
 休憩時間には、電脳フィギュアの詳細を知るべく、田中氏を囲んですでに質問がとびかいました。その興奮冷めやらぬ中、妹尾先生との熱いトークセッションが始まり、まず妹尾先生より、電脳フィギュアのARの可能性がまだまだある中、脱電脳フィギュアを目指して、コンテンツとコミュニティの関係を考えているところがすごい!との感心したお話からスタートしました。こうなると文化論であり、コミュニティとコンテンツとコミュニケーションというインターフェイスプロトコルだけでなく、共通のコンテンツプラットフォームの話になると指摘されました。

 そして、面白いことをはじめよう!そのためにはどの技術が必要か、それを調達するにはどうしたらいいかという田中氏のビジネススタイルはまさに、知的創造型ではなく事業創造型と妹尾先生は分析されました。小さい頃から遊びのルールを独自に作られていた田中氏ならではのビジネススタイルかもしれませんね。まさにIBMのスタイルに近いとのことです。技術や自社マシンを売るのではなく、様々なメーカのマシンを組み合わせて顧客のソリューションを作るということに知見を持っていることがIBMの価値であるというものです。

 芸者東京だけが持つノウハウをどう保持するかについては、プラットフォーム貸しビジネスも考えていて、サーバー登録使用料などを検討しているそうで、特許についても申請はしているが、あまりその部分にこだわりはなく、テクノロジーが広まることの方が望ましいと思っているそうです。それに対しノウハウをプラットフォームとしてまとめて、知財として活用する方法もあると妹尾先生からのアドバイスもありました。
 今後はハードを作りたいという田中氏は、ノートパソコンでなく、電脳コイルのめがねとかクールなインターフェイスも目指しているそうですので、今後の商品化を期待したいと思います。

(写真をクリックしていただくと会場の様子がご覧いただけます)

懇親会
■PRタイムも大活用の懇親会

 場所を交流ゾーンに移して、今回は新年会バージョンの懇親会形式でトークが続きました。ちなみに気になる芸者東京エンターテイメントという社名ですが、日本発という意味から「芸者」とし、東京大学卒業生が多いということから「東京」を組み合わせて、テクノロジーの分野でおもしろいことをやっていこう意気込みを表しているそうです。
 PRタイムもセミナーが成果報告会のご案内など盛りたくさんでしたが、詳細は今後のメール通信をご覧ください。

(写真をクリックしていただくとPRタイムの様子がご覧いただけます)
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