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  第50回アキバテクノクラブ交流会を開催しました
  (共催:秋葉原先端技術実証フィールド推進協議会)


アイシーズ

■ 株式会社アイシーズ 〔4F〕

 ソフトウェア開発の会社で、できるシリーズなどのIT系出版社であるインプレスグループの情報システム部門から分かれて2004年4月に創立されました。株式会社インプレスホールディングスにはITの他にも医療や音楽分野など計20社ぐらいがグループ企業となっており、その情報システム機能を担っていましたが、2007年1月にメディア事業とシステム開発事業を分け、SI(システムインテグレーション)事業を引継ぎ、現在はオープンソースを利用したシステム開発に特化した会社となっています。資本金は5200万円で、85%を経営陣が持ち、15%はシリコンバレーのベンチャーキャピタルが出資しているとのこと。取引先としては、ぐるなびや楽天等のインターネットサービス企業やNTT系列会社など。

 なぜオープンソースに特化するのか。10年以上前からビジネス分野での利用が進んできたLinux等のオープンソースの重要性を信じて開発を進めてきた背景があり、現在は、Linux、Java、MySQLなど適材適所で使い分けられる様になっていて、市場規模もIT全体で12兆円と言われている中で、リーマンショックにも影響されずオープンソース分野は9%の成長率で延びているそうです。まさにいつかオープンソースの時代が来ると信じた重松社長の先見の明ありかもしれません。

 オープンソース活用のメリットは、1つはライセンス料がかからないので、イニシャルコストを抑えられる。2つ目は、導入サービスに応じた柔軟なカスタマイズが可能ということ。ソースコードが公開されているので、機能追加が容易であること。3つ目は、サービスの成長に併せてスケーラブルな機能を追加することが可能ということ。そしてアイシーズの特徴としては、OS層やミドルウェア層ではなくアプリケーション層に特化している点です。

 収益モデルとしては、商用オープンソースとしてライセンスの販売モデル、オープンソース導入後の運用のサポート(SaaS、クラウド)の提供モデル、コンサルティングやシステムのカスタマイズなどのSIモデルなどがあるが、アイシーズは現在はSIモデル中心で運営しています。しかしオープンソースを事業の柱としている会社なので、今後は産学連携にて、人事給与システムなど業務系分野で商用オープンソースを開発してライセンス販売なども検討したいと思っているそうです。
ということでアキバテクノクラブメンバーとのコラボレーションも期待できそうですね。

(写真をクリックしていただくとご講演の様子がご覧いただけます)

新ケミカル商事

■新ケミカル商事株式会社 〔8F〕

 新ケミカル商事は、成り立ちとしては、新日鐵や新日鐵化学の製品販売から出発し、主として鉄を精製する際にでる廃棄物「タール」などを原料とする化学製品を主軸とする化学品全般の販売を行っています。もともとの成り立ちが鉄を精製する際に出る廃棄物の有効活用から出発しているので、販売商品のコンセプトは「資源の有効活用」というのもうなづけます。
 また、ベンチャー企業を資金と得意な販売力で支援していきたいとの思いから、産学連携の一環として、現在SMT社という導光板の技術をもった会社に対して支援を行い、「液晶テレビをより明るく、そして省エネに・・・」という液晶メーカーの要望に応えています。主な顧客である家電メーカーやコピー機メーカーからは、常に新しい技術を求められているとのことなので、アキバテクノクラブメンバーや関連するベンチャー企業の「知財」や「人財」、そしてアキバの「集積」と新ケミカル商事との連携を期待したいと思います。


(写真をクリックしていただくと会場の様子がご覧いただけます)

フジキン

■株式会社フジキン 〔6F〕

 株式会社フジキンは1930年、配管問屋として創業。1953年バルブメーカーに転進。現在は産業用バルブを主軸とした研究開発型メーカーです。独自の精密加工技術や、素材面にも踏み込んだ開発を続ける中で、宇宙ロケット用バルブの初の国産化にも成功しました。実験棟「きぼう」や「エンデバー」にも搭載されています。また、絶対安全が求められる原子力用の小型計装用バルブや、バルブや継ぎ手にウルトラピュアが求められる半導体の業界でも高いシェアを誇っています。これらの高いシェアを支えるのは最先端の技術です。クリーン技術・精密加工技術・材料技術・シール技術・集積化ガスシステムの技術。どれもニーズ・ウオンツに対応したモノづくりから生まれてきています。

 常に最先端の技術を追い求めるフジキンさんにとって、産学官連携による研究開発への取組みは欠かせないものであり、現在16の大学と連携して研究を行っているとのこと。
アキバテクノクラブの活動が、フジキンさんの新たな「ものづくり」のお役にたてることを期待しています。

(写真をクリックしていただくと会場の様子がご覧いただけます)

Lunascape

■Lunascape株式会社 〔12F〕

 代表の近藤氏が早稲田大学大学院理工学研究科時代に研究開発し、未踏ソフトウエアにも採択された国産Webブラウザ「Lunascape」を開発および普及することを目的にベンチャー企業として設立された会社で、資本金1億2,250万円は国内のベンチャーキャピタルからの出資とのことです。

 ブラウザという言葉の認知度はまだ低い様ですが、インターネットにつなぐソフトのことで、ブラウザ「Lunascape」で目指しているものは、日本でインターネット利用者が8000万人と言われる中、誰もが安心して情報発信できて、新しい社会システムの構築(人のつながりや発信力から世界の知恵を活かして新しいイノベーションを起こせる社会)や、デジタルデバイド(情報技術による社会的格差)の解消など、誰でも簡単に使える国産のソフトウエア開発と普及を目指しています。ちなみに「Lunascape」は無料でダウンロードできますので、そのシンプルな使い勝手と高速Webブラウジングをぜひ体感してみてください。特徴としては、マイクロソフトのIE8よりページの読込みやメールソフトの立上げなど7?8倍程度高速であること、他のブラウザとの互換性があり、古いシステムにも新しいシステムにも対応できることや、アドオン自動整理機能があること、100種類以上の機能をあらかじめ搭載していること、法人向けにカスタマイズブラウザを提供していることなどです。

 ビジネスモデルとしては、検索ボックスの広告収入やクリック課金など最新の広告収入モデルを採用しているそうですが、詳細は企業秘密とのことです!
 現在日本で100万人(1.2%)の利用者がいるとのことで、まさに情報流通業の意識を持って臨まれているそうですが、ブラウザを使った企業のプロモーションやマーケティング戦略も提案されるなど、今後の産業界のイノベーションへも寄与していただけるものと期待したいと思います。

(写真をクリックしていただくと会場の様子がご覧いただけます)

懇親会

■年度始めの懇親会

 新メンバーのご紹介に加えて、異動によるご挨拶もあり、いつもに増して賑やかな懇親会となりました。そして、ちょっとだけ若い方や女性比率も上がり、春らしい爽やかな雰囲気の中、名刺交換や交流の輪が広がりました。

(写真をクリックしていただくと懇親会の様子がご覧いただけます)

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