■USTREAMとは「街頭テレビ」
動画+コミュニケーションであるUSTREAMを「街頭テレビ」と翻訳されるその理由は、「映像をつまみにワイワイガヤガヤ話す」というメディアであることと説明されました。
特徴としては、
@多くの人のコメントを誘発するため、ねずみ算式に視聴者が増えていくしくみとなっている。(※注:ねずみ講ではない!)ちなみに、日本での瞬間最大記録は、民主党総裁選や、高校野球の決勝戦の約4万人弱。
A超である。(インターネット・ショップなどで、売上数の少ない商品でも種類が数多くそろえれば、大きな売上げにつながるという経済理論)ほとんどの中継は視聴者が数十人から数百人だが、その中継数が数千あるという状態で、発信者にはメリットが生じることも考えられるとのこと。
B映像付きの時限式コミュニティーである。映像ストリーム、音声ストリーム、という3つのリアルタイムストリームで構成されている。映像の隣のソーシャルストリーム画面上では、のタイムラインの特定ハッシュタグ(今回は#AkibaTc)がリアル検索されて流れてくる。
C予測不可能であること。映像にで介入できて、取り上げられることによって映像にも影響を与えられるとのこと。
これこそまさにインタラクティブな参加型ツールですね。
USTREAMで呼びかけてお鍋の具材を持ち寄るソーシャル鍋やソーシャル引越しなど川井氏が実際に発信したプロセスキャスティングは、まさに予測不可能な楽しみがいっぱいだったと思います。その辺りの詳細は、執筆プロセスも中継した著書「USTREAM世界を変えるネット生中継」にて具体例が述べられています。その多忙な川井氏がユーストリーバー養成講座を開くのは、技術力の高い編集スキルが必要ないUSTREAMだからこそ、TVでは扱えないおもしろいことやものごとの本質に迫る様な中継をいろいろな人が始められたら…という熱い思いから。そしてこの講座の集大成が、この度6/29発刊予定の「USTREAM
TOUCH &TRY ユーストリームの使い方と楽しみ方」にネット中継の基本と極意として紹介されていますので、こちらも併せてぜひご購読ください。
またUSTREAMに必要なパーソナリティーの能力は、をピックアップしながらトークすることで、タイプとしては、中継型、対話型、映像の中に合流する巻き込み型があるそうです。また、この半年で300ぐらいのUSTREAMの法則を書いているそうですが、たとえば、「不具合は指摘から始まり、非難へと続く。気をつけるべし」「中継現場にいる人数より、視聴者数が多ければUST
(USTREAM)を使う意味があり成功とみなす」「カメラを忘れて熱を帯びたとき、盛り上がる」「誰が中継するかよりも、フォロアーを多く持っている人が視聴する方が視聴者数が増える」などなど。
そして、最後に、新しいメディアだが古くて懐かしいUSTREAM
は、孤独社会で人とつながるデジタルメディアであり、「2010年はリアルタイムメディア復権の年」と締めくくられました。
(今回のご講演の様子は残念ながら録画されておりませんので、またぜひ次の機会をつくって、USTREAMによるライブ中継に挑戦してみたいと思います)
(写真をクリックしていただくとご講演の様子がご覧いただけます)
|