2017/11/16
2017年度第5回アキバテクノクラブオープンセミナー
案内役:河合 昌次氏
テーマ:まち歩き
〜両国から亀戸まで、江戸の名残をさがす〜
■ 江戸の痕跡を辿る そぞろ歩きを満喫
平成29年度第5回目のオープンセミナーは、一昨年度好評をいただきました、秋葉原⇒日本橋まち歩きを、コースを変えて開催。
前回にガイドをいただきました河合昌次氏を案内役に、まちのそこここに潜む落語の舞台、江戸の名残をのんびり探しながら楽しむ、約2時間のそぞろ歩きとなりました。
9名の参加者は、JR両国駅隣接の「江戸のれん」に集合し、15時よりまち歩きをスタート。
はじめに、両国花火資料館へ。
日本では、家康が初めて見たと言われている花火について、特に打ち上げ方を中心に解説を頂きました。世界最大の4尺玉は、なんと800mの高さまで上昇するのだそうです。
次に、お隣の回向院へ。
10万人もの死者を出した明暦の大火(1657)による身元不明者を合葬、供養するために建立され、その後、関東大震災等での無縁仏も葬られるようになりました。
1781年以降には境内で勧進相撲が興行され、今日の相撲の起源となっていることから、物故力士等を祀る「力塚」も1936年に建立されました。
5分程歩き、「忠臣蔵」でおなじみの、吉良上野介邸宅跡へ。
「吉良公御首級(みしるし)洗い井戸」も残る本所松坂町公園(約100u)は、元の邸宅の86分の1の広さとなっています。
更に数分歩を進め、芥川龍之介文学碑前へ。
芥川の幼少時に、この辺りで生活していたそうで、親は牧場を経営していたとのこと。当時は、のどかな場所だったんですね。
両国4丁目内の公園には、勝海舟生誕の地としての解説コーナーが。
元気に遊んでいる子供たちも、平成の勝になってくれ。
清澄通りをまたぎ、10分程度で、「すみだ北斎美術館」が人気の緑町公園へ。
以前は弘前藩津軽家の上屋敷があった場所で、北斎はこの辺りで1760年に生まれたそうです。また、公園の北側には、かつて本所南割下水が流れていましたが、現在は埋め立てられ、北斎通りとなっています。
北斎通りを5分ほど歩き、狂言の神様として知られる、河竹黙阿弥終焉の地へ。
やはり日の暮れるのも随分と早くなったようで、そろそろ暗くなってまいりました。
錦糸町方面へ向け、大横川親水公園をまたいだあたりで、スタートから約2時間が経過。日も暮れたし、小腹もすいたし、とのことで、ここからはタクシーでゴールの亀戸「升本」へ。
無理をしないのが肝心です。
ほどよく歩いた後のビールは格別!美味しい味噌なべも嗜みつつ、和やかで楽しいひと時となりました。皆様、お疲れ様でした。
またのまち歩き企画に、請う、ご期待。
(写真をクリックいただくとまち歩きの様子がご覧いただけます)
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