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2024年度第4回アキバテクノクラブオープンセミナーを開催しました                


講演の様子

2024/11/28
2024年度第4回アキバテクノクラブオープンセミナー
 
講師:白坂成功氏/慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長/教授

テーマ:「第4次産業革命 DXという‘羅針盤’が誘う未来社会のシステム」

■DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進役として
 今回講師としてご登壇いただいた白坂成功氏は、東京大学大学院航空宇宙工学科修士課程修了後、三菱電機株式会社で宇宙開発に従事、その後2004年度から慶応大学にてシステムズエンジニアリングの教鞭をとりながら、内閣府をはじめとしてデジタル庁、経済産業省、国土交通省などの政府の審議会・委員会等でDX関連の推進役として活躍されています。
 白坂氏のこのようなキャリアの中から、これからの社会はより進化したIT技術を活用したトランスフォーメーションによる第4次産業革命(Society5.0)によって、人間中心の社会を創出することこそが「持続可能性と強靭性を備え、国民の安全と安心を確保するとともに、一人ひとりが多様な幸せ(well-being)を実現できる社会」を目指すことなので、自身が審議会・委員会などや大学院における異業種の専門家の方々との議論や実践を通じてブラッシュアップしてきた手法をDX実践の方法論(道具)として活用しているとのことで、今回の講演ではその概要と事例をわかりやすく解説いただきました。

(写真をクリックいただくと講演の様子がご覧いただけます)

講演の様子

■ DX実現に向けての方法論とは
  わかりやすい事例として、「なぜUberEatsは成功したか?」という事例を挙げられ、例えば蕎麦屋の場合は「蕎麦の味は競争領域だが、配達行為は非競争領域」ということで、非競争領域ではプラットフォーム化を進めることで空き時間がある人を活用することでの成功例を解説され、現在のすべての既存産業が自らの業態を細分化レイヤー化して競争領域と非競争領域を明確にすることで、産業構造が縦割りから横割りに変化していき企業も行政も協調領域と競争領域の再設計が必要になるであろうと解説されました。
 方法論としては、「新たに実現できるようになった目的(〇印)」、「アーキテクチャー:新たな目的を新たな手段を活用して実現する仕組み(△印)」、「既存の競争領域:新たな手段としてのデジタル技術(□印)」ということで専門家の議論を通じて図示化して、協調領域を活用して新ビジネスが可能となるようなレイヤー構造をもった産業構造への変化を促すことを目的としたもので、様々な場面でこの方法論が活用されることで、方法論の完成度は向上していくでしょう。
 

(写真をクリックいただくと講演の様子がご覧いただけます)

講演の様子

■ 社会実装に向けて
  すでに経済産業省では「デジタルライフライン全国総合整備計画」が検討され、人手不足解消による生活必需サービスや機能の維持を目的として社会実装計画が進んでいるとのことです。また講師のキャリアにもある宇宙ビジネスなどでも、衛星データを利用した課題解決と新ビジネス創出が注目を集めているとのことです。
 また建設業という視点から見ても、スマートシティへの応用のなかではこの方法論をベースに、新たに人間中心の目標設定をしての議論が進んでいる地方都市があるとの説明があり、講師の益々の活躍が期待される講演となりました。

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